2013年3月31日日曜日

検察官の「見栄」と、裁判官の「怠慢」のために・・・人間の人生を(時には国の運命までをも)狂わせる怖ろしさを、彼らは、一体、どうすれば理解できるのだろうか。 /八木啓代のひとりごと

大物政治家や大企業の経営者でもない、長引く不況の中で喘ぎながら日本経済を支えている中小企業の経営者。それを支えようと経営改善をアドバイスしてきただけの人が、どこにも被害者がいないにもかかわらず、検察のストーリーの中で「大悪党」に仕立て上げられていく恐怖が、そこにあるのである。
そして、言うまでもなく、それはそれだけでは終わらない。逮捕され、起訴され、有罪実刑とされ、収監され、人生を破壊されてしまうのである。
まさに、検察官の「見栄」と、裁判官の「怠慢」のために。

これを読んで、日本の司法に、素直に正義を信じられる人はもういなくなるかもしれない。しかし、残念なことに、私たちが生きているのは、その現実なのである。そして、であるからこそ、特捜が、「普通の市民に刃を向けた」この一冊は、必読とも言える。

この書の出る少し前、佐藤氏と共に逮捕された朝倉亨さんの最高裁への控訴が棄却され、実刑が確定した。


 これ迄 興味もなく無縁だった世界を初めて見聞し、また 自ら体験した視点から
「私は この国の刑事司法を 一切信用致しません」

朝倉氏から頂いた棄却を知らせるメールにあった、この一文は重く、痛い。

見栄と怠慢のために、人間の人生を(時には国の運命までをも)狂わせる怖ろしさを、彼らは、一体、どうすれば理解できるのだろうか。

引用:八木啓代のひとりごと 「粉飾」とはなんだったのか:特捜が普通の市民をターゲットにする恐怖

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