2013年2月25日月曜日

被告人(医療側)が弁護人に医療の実情というものをきちんと説明し<元検弁護士のつぶやき>


医療側→司法側

 大野病院事件の判決を読んでみると、裁判所は、医療の不確実性や本来的危険性というものをきちんと理解していることが読み取れます。

 このことは、被告人(医療側)が弁護人に医療の実情というものをきちんと説明し、その説明を弁護人(司法側)が理解し、弁護人は自らが理解した医療の不確実性や本来的危険性を裁判官(司法の主体)に向けて説明・説得に努め、それが成功したことを意味します。

 言い方を変えれば、司法側は医療側の主張や説明に耳を傾け、それを理解したと言えるのであり、医療側から司法側に向けたコミュニケーションが成立した事例と見ることができます。

 それに対して、司法側から医療側に対して司法制度を説明してきたこのブログの「司法側→医療側」のコミュニケーションは、絶望的に失敗しているように感じる今日この頃です。
モトケン (2008年9月10日 12:07) | コメント(62) | トラックバック(0) このエントリーを含むはてなブックマーク  (Top)


引用:医療側→司法側 - 元検弁護士のつぶやき

送信者 元検弁護士のつぶやき-2013

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