2013年2月24日日曜日

冤罪の構図がいまだに存在することを実証したものといえます。<元検弁護士の つぶやき>



鹿児島県警、ウソの供述を強要

鹿児島県警、ウソの供述を強要 県議選違反事件(asahi.com 2006年01月05日05時57分)

 この事件については落合先生が「日々是好日」で適切な分析をされているのでほとんど付け加えることがないのですが、私なりに感想めいたものを書くことにします。

 報道によれば、県警が作成した事件チャート図が流出していたり、捜査関係者の一人は取材に対し、この男性らを容疑者に仕立てようとしたことを認めていたり、かなり異例な感じがします。

 取材に応じた捜査関係者というのは相当ばか正直な人なのかな、と一瞬思いましたが、県警内部の出世争いが背景にあるのかな、という深読みの可能性もありかもしれません。
 つまり、足の引っ張り合いですね。
 あくまで憶測です。

 落合先生は知能犯捜査における筋読みを言われていますが(私も全く同感ですが)、ことは知能犯捜査に限らず、強行犯捜査(例えば、犯人不明の殺人事件など)にも同様のことが言えます。

 今回の事件は、警察が、自己の描いた筋を反省することなく、証拠を間違った筋に合わせようとすることがある、つまり虚偽自白を強要することが最近でもあるということを証明したものであり、冤罪の構図がいまだに存在することを実証したものといえます。
モトケン (2006年1月 5日 11:59) | コメント(3) | トラックバック(2) このエントリーを含むはてなブックマーク  (Top)
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kojのとりあえず日記 - [本]冤罪の構図 新風舎文庫 江川 紹子 (著) (2006年3月 5日 23:47)

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コメント(3)
No.1 y_okamura さん | 2006年1月 5日 14:25

私は,当番弁護士から拘わりましたから,冤罪であることは,初回接見でわかりました。
担当検事にも,田舎警察を信用するなと忠告したのに,馬鹿げた起訴をしてしまいました。
この県議選を,接見国賠とあわせて,恥の上塗り事件と呼んでいます。
No.2 モトケン さん | 2006年1月 5日 16:11

これが例の事件でしたか。
今の公判検事はご苦労なことです。
No.3 paru さん | 2007年2月 2日 02:40

始めてここにきました。

困って検索してました。
鹿児島の某市民病院医療訴訟を思っております。

しかし医療専門の弁護士さんを探せずに今に至ってます。
もし・・・
もし・・・話だけでも聞いてくださる方をご存知ならと投稿しました。

この場をお借りをして申し訳ございません。

引用:鹿児島県警、ウソの供述を強要 - 元検弁護士のつぶやき


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